共同通信社の記事によると、日産自動車本部は長野県の軽井沢で企業家フォーラムを開催した。日産自動車の代表取締役COOである志賀俊之氏は高速な経済発展を遂げる中国などの新興市場について、「企業がリスクを覚悟で積極的に攻め込まなければ、勝つことはできない」と述べ、積極的な投資によって国際競争の中で勝利を手にしていく意志を示した。
中国遼寧省の大連市にある日産の中国4カ所目となる工場が6月に生産開始した。一部では中国経済の鈍化を懸念する動きもあるが、志賀氏は「戦略を決定するときに躊躇すれば、すぐさまドイツのフォルクスワーゲンや韓国のヒュンダイ(現代)などのライバルに市場を乗っ取られてしまう」と強調した。
フォーラムでは、企業の経営陣に対し、戦略を迅速に打ち出すようアドバイスする声が多く、日本銀行(中央銀行)の前総裁でキャノングローバル戦略研究所の理事長を務める福井俊彦氏は「国際市場では『棚からぼた餅』を期待してはいけない。自身で明確な目標を定めるべきである」と述べた。
「中国網日本語版(チャイナネット)」2012年7月17日