中国国家統計局が13日に発表したデータによると、2012年第2四半期の中国の国内総生産(GDP)は、物価変動要因を除いた実質で前年同期比7.6%増、上半期のGDP成長率は7.8%にとどまった。外需減速、内需の疲弊が経済成長鈍化の主因とされている。16日付中国証券報が伝えた。
◆上半期の成長率は予想範囲内
中国国家統計局の盛来運報道官は、「今年の経済成長鈍化の原因は、国際情勢の悪化および外需の不足だ。また不動産購入制限等のマクロ規制政策が継続されており、内需が減少した」と指摘した。
中国人民大学経済学院の李義平教授は、「上半期の7.8%という成長率は合理的だ」と述べ、第2四半期のGDP成長率の鈍化について、「中国では、2008年の4兆元景気対策による刺激効果がほとんどなくなった。また、中国経済は外需によるけん引に依存しているが、米国・欧州経済が低迷しており、世界経済の先行きが不透明であることから、中国経済に負の影響が生じている。一方で、CPI上昇率が低下する中、社会保障および医療保障等の制度に不備があり、内需が刺激されておらず、一般国民による消費が促されていない」と指摘した。
中国社会科学院経済学部の劉樹成副主任は、「金融危機という外的環境、長く続いてい流動性の吸収という内的環境があり、中国経済の成長率が鈍化を続けるのは当然だ」と語った。