山東省出身の民間企業家である北京卓越航空工業有限公司の成実棕董事長(会長)は、さきに米国の航空機エンジン企業の買収に成功したのに続き、今度は同じく米国でビジネス機製造を手がけるホーカー・ビーチクラフト社に目標を定めた。成董事長によると、今度の買収取引申請は国家発展改革委員会の承認を受けており、資金調達面での問題もない。買収が完了した後も、ホーカー社の米国本部、管理職と従業員は、引き続き商業生産ラインでの製品開発を進めていくことになるという。「経済参考報」が伝えた。
同公司とホーカー社が9日に調印した排他的な合意によると、同公司は17億9千万ドルでホーカー社のビジネス機業務を買収するとともに、今後6週間以内にホーカー社のジェット機業務が経営を継続できるよう資金援助を行うという。
この取引にはホーカー社の国防に関する業務は含まれていない。買収後のホーカー社は国防関連業務を別の企業として扱い、引き続き練習機「T-6」の業務を執り行うとともに、小型攻撃機「AT-6」の最終的な生産許可の取得に向けて準備を進めるという。