中国商務部の陳徳銘部長は7月21日、「複雑な外部の経済環境は中国の対外経済・貿易の発展に厳しい試練をもたらしているが、中国企業海外進出のペースは加速している」との見方を示した。23日付中国証券報が伝えた。
陳部長はその際、次のように述べた。2012年上半期、金融分野以外での海外直接投資は前年同期比48.2%増の354億米ドルに達した。うちクロスボーダーのM&A投資額が海外直接投資の1/3を占め、大規模なプロジェクトも少なくない。実例を挙げると、中国石油化工集团公司(シノペック)は米石油会社デボン・エナジーのオイルシェールガス資産権益の1/3を24億4000万米ドルで買収。また、中国の大手重機メーカーの三一重工は3億2400万ユーロで独ポンプ車メーカー大手のプツマイスター社の90%の株式を取得した。
「中国証券報」より 2012年7月23日