▽東部との格差縮小にはまだ時間がかかる
「西部青書」の予測では、12年の西部地域の経済成長ペースは全国平均を上回るが、成長率は前年に比べて低下する。西部のGDPが全国に占める割合はさらに上昇するという。
徐研究員によると、西部地域には大量のエネルギー資源があり、深加工の方面で大きな潜在力があり、これに西部大開発の継続的推進や対外開放の取り組みの拡大が加わるため、西部地域がこれから相当長期にわたり、東部地域を1-2%上回る経済成長ペースを維持することは十分に可能だ。だが西部地域の現在の経済規模は小さいため、成長ペースが急速だとしても、東部地域との格差を縮小するにはかなり長い過程をたどる必要がある。東部の省区市についていえば、今最も重要なことは、産業構造の最適化やグレードアップを完了させること、対外貿易で新たな分野を絶えず開拓することであり、この2方面で新たな飛躍を遂げることができれば、高度に密集した人材面での優位や地理的な優位に基づいて、新たな高度成長段階に足を踏み入れることが可能だという。
ある業界関係者は次のように注意を促す。成長の具体的なデータに注目するだけでなく、どのような方法で経済発展を推進するかにより注意を払う必要がある。通貨の過剰発行、無計画な生産能力の拡大、資産バブルをあおることなどを続けて、GDPの伸びを推進するといったやり方は避けなければならない。
「人民網日本語版」2012年7月25日