多くの企業にとって、五輪関連ビジネスに参入できるには、安価ということだけでは難しく、品質も重要な決め手となる。山東省大楊グループは、質が高いということで信頼され、二大会連続で五輪に参加する米国代表団のユニフォームの注文を手にすることができた。浙江省の华鹰グループも技術面の優位性によって、三大回連続で五輪の競艇用ボートの唯一の指定メーカーとなっている。
上海市体育学院運動経済学の教授である劉清早氏は、欧米メーカーの下請けの役割ばかりで、自分自身のブランドを確立できないままでは、将来性はないと多くの中国企業が意識し始めている。中国国内市場での競争が日々激しくなる中、海外市場に参入するのは必然的な道である。五輪のような世界的な舞台を足がかりとするのは間違いなく最善の選択である。
五輪のような世界的な重大イベントにおいて、指名されたメーカーの品質は完璧であるに違いないとおそらく皆が認めるはずだ。つまり、長年の発展を遂げてきた「メイド・イン・チャイナ」の品質は世界的に広く受け入れられるようになったということの証である。