中国国家情報センターの李凱副主任は8日、深セン証券取引所GDP100指数シンポジウムに出席した際、「上半期の主要経済指標から、中国の景気減速傾向が弱まりかつ回復の兆しも見られるため、2012年通年のGDP成長率は8%を上回るだろう」と予想した。9日付中国証券報が伝えた。
李副主任は中国証券報記者の取材に答えた際、上半期のGDP成長率が8%を割ったが、一部の統計データは中国経済が安定化に向かっていることを示していると指摘した。まず、上半期の固定資産投資における民間投資の増加率が国有企業を上回り、民間投資は経済回復の原動力の1つのとなった。次に、5・6月の工業生産額の増加率が、4月を大きく上回った。最後に、対外貿易で不振が続いているが、GDPへの影響がより大きい指標である貿易黒字は、前年同期比で大きく伸びた。
「中国証券報」より 2012年8月9日