また張捷氏は、「中国の太陽光発電業はやはり自身の市場に頼るべきだ。北西部の砂漠など、太陽光発電を行うのに適した場所が多くある。太陽光発電に最も適した場所は砂漠で、砂漠は太陽の光が十分に当たり、曇天の日が少ない。そのため、太陽光発電業を中国の砂漠で発展させる方向で検討すべきで、海外市場に完全に頼ってはならない。現在のような競争が激しいときは特にそうだ」と語った。
中国再生可能エネルギー学会の孟憲淦副理事長によると、欧州債務危機や米国の反ダンピング・反補助金措置により、太陽光発電の市場は急激に萎縮し、価格は下落し続け、収益性は大幅に圧迫されている。また別の市場関係者は、欧米の反ダンピング・反補助金措置より大きな問題は、業界における生産能力過剰だと指摘した。
そのほか、「太陽光発電業は新興産業であり、困難は一時的なもの」とする楽観的な見方がある一方で、「現在の困難が『十二・五(第12次5カ年計画)』中に改善されるのは難しい」との悲観的な見方もある。
「中国網日本語版(チャイナネット)」2012年8月9日