中国でぜいたく品販売が減速した原因を探る

中国でぜいたく品販売が減速した原因を探る。

タグ: 中国ぜいたく品販売

発信時間: 2012-08-10 16:19:57 | チャイナネット | 編集者にメールを送る

◆中国大陸部、贅沢品消費減少の要因

国内外の価格差の他に、国内での新製品発売の遅れ、限定販売等のマーケティング戦略により、贅沢品愛好家の大陸部での購入意欲が低下している。

上海市の企業に務める郁林さんは、「有名化粧品ブランドと有名なデザイナーが提携した限定版の製品は、原産国より1年遅れで販売されている。台湾や香港と比べても、半年遅れている。化粧品そのものは販売を許可されているのに、限定版のパッケージがなぜ許可を得られないのか、理解に苦しむ。クリスマス限定や季節限定の商品はパッケージが命で、パッケージがなければ買っても無駄」と語った。ブランド愛好家の郁さんはこうして「大損」をした後、毎年限定発売される時期に、友人に頼み原産国から買ってきてもらうか、代理購入を依頼するようになった。こうすることでかかる費用は、国内の専売店の販売価格を上回ることもあるが、郁さんは「発売直後に入手することが最も重要だ」という。

贅沢品を購入しても、「贅沢なアフターサービス」を受けることが少なく、中国人消費者に敬遠される一因となっている。皮製品、アクセサリー、化粧品、香水のいずれにせよ、消費者は主に専売店もしくは専用カウンターを通じてブランド製品に触れているが、鑑定サービスが提供されていないことが多い。また各ブランドが持つ専門の鑑定センターも「人知れぬ場所に隠されている」と指摘されており、中国区のオフィシャルサイトでも連絡先が公開されていない。

マッキンゼー・アンド・カンパニー等の調査会社の研究報告書によると、中国の二三線都市における贅沢品販売の増加ペースは過去数年間、すでに一線都市を上回るすう勢を見せていた。異なる販売戦略を推進しているシャネルやエルメスを除き、ルイヴィトンやグッチなどの世界一流ブランドは販売網の開拓を強化し、一線都市以外への進出により新たな利益を得ようとしている。しかし販売網の拡大に伴い、二三線都市のテナント料および人件費が高騰しており、各ブランドの旗艦店の利益獲得能力が低下している。

また、このほどの内需疲弊と贅沢品消費の減少の間に、一定の関係があるとする見方もある。上半期の社会消費財小売総額の実質的な増加率(価格要因を除く)は11.2%にとどまり、前年下半期を0.4ポイント、前年上半期を2.4ポイント下回った。

贅沢品を取り扱うECサイトが、昨年より中国市場進出を加速している。これらの正式に授権されたECサイトは、中国を上回る割引を実施しており、販売価格で強みを持つ。また商品の更新も速く、中国の伝統的な専売店に新たな課題を突きつけている。

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