◆年内にCPI上昇率が回復か
専門家の馬光遠氏は、「7月のCPI上昇率は2%以下となったが、実際に価格が下がったわけではなく、残存効果の影響によるものだ。世界的な穀物価格と原油価格の上昇、国内の豪雨による野菜・豚肉価格の上昇に伴い、CPI上昇率は年内に回復し、年末には3%台に達する可能性が高い」と指摘した。
連氏は、「下半期のCPI上昇率を2.2%とする判断を維持する。9月と10月にCPI上昇率は低下を続け、今年最低水準に達する。11月、12月から安定的に上昇を始めるだろう」と予想した。
中国の金融政策の緩和に伴い、CPIの1%台は一瞬の現象にすぎないとする見方もある。CPI上昇率の低下の際には、上昇に転じることに注意が必要だ。
中国のインフレ率は低下しているが、第3四半期に上昇する可能性がある。世界の農産物の価格高騰が中国にも波及し、今年第4四半期と来年上半期のCPI上昇率に対して一定の影響を及ぼし、年末年初のインフレ率を押し上げる可能性がある。
「人民網日本語版」2012年8月10日