ラジオ放送「中国之声」の「天下財経」が伝えたところによると、日本銀行(中央銀行)は14日、今月10日現在、日銀が保有する長期国債の残高が初めて銀行券(紙幣)の発行残高を上回ったことを明らかにした。この現象からわかる問題はなにか。中国の現在の長期国債残高と紙幣発行残高の情況はどうか。経済之声の特約評論員の代鵬さんは次のように述べた。
実際には日本の長期国債の保有残高が流通する紙幣の残高を超過したという指標それ自体はそれほど重要ではなく、ただ一つの象徴的な意義をもつに過ぎない。だがこのことが引き続きわれわれに警告するのは、日本政府の今後一定期間の赤字は、日銀の債権発行の機能にますます大きく依存するようになる可能性があるということだ。将来、銀行が主要因の金融危機やシステムが主要因の金融危機が発生したとすれば、日本経済にとってはさだめし致命的な打撃になるということを意味している。
中国の現在の国債発行残高は、どの点から考えても、国民経済全体に占める指標は非常に低く、安全ラインを超えていない。また一方では、現在の貸出・預金比率を背景として、国債は実際のところ金融システムの非常に重要な安定源となっており、中長期的にみれば、中国は引き続き国債を合理的な水準にコントロールしていくとみられる。
「人民網日本語版」2012年8月16日