【新華社北京8月19日】中国科学技術部(省)、欧州連合(EU)、欧州宇宙機関(ESA)は14日、北京で行われた「中国・欧州宇宙科学技術協力対話」第1次会議において、宇宙科学技術協力をめぐる中国と欧州の対話メカニズムを打ち立てることを明確にした。これは、同分野における協力としては中国欧州ガリレオ協力計画に続く新たな一里塚であり、中国と欧州の宇宙科学技術協力が新たな段階を迎えたことを意味する。中国科技網が伝えた。
同会議は科学技術部の万鋼(ワン・ガン)部長と欧州委員会のアントニオ・タヤーニ副委員長の推進により開催されたもので、第14回中国・EU首脳会議の精神を着実に実行することを目的とする。科学技術部の曹健林(ツァオ・ジエンリン)副部長、欧州委員会企業・産業総局のポール・ワイセンベルク副局長、ESAのジャン-ジャック・ドルダン長官が開幕式に出席し、式辞を述べた。
会議では▽衛星測位▽地球観測▽宇宙科学▽宇宙研究・技術▽宇宙探査―の5方面をめぐって報告・交流・討論が行われ、中国と欧州の宇宙科学技術協力の成果が評価されたほか、双方が同方面で幅広い協力を展開していく方向性が提起された。
会議ではこのほか、科学技術部とEU・ESAが中国と欧州の宇宙科学技術協力範囲に関する文書に署名し、科学技術部とEU・ESA間の同分野における対話メカニズムを打ち立てた。双方は中国と欧州の宇宙科学技術協力アクションプランを制定し、宇宙科学技術協力をより実務的かつ長期的に発展させることで一致した。また、中国・欧州衛星測位技術育成協力センターの継続的な支援に関する協定を結んだ。同センターは衛星測位分野でこれからも重要な役割を果たし、双方の協力を促進していく。
同会議には中国外交部(外務省)、国家航天局(宇宙局)などの関連部門代表のほか、欧州委員会の企業・産業総局、研究・イノベーション総局、共同研究センター、ESA、欧州気象衛星機構などの代表者が出席した。
「新華網日本語」より 2012年8月19日