流動性縮小 業績要因の株価への影響が顕著に

流動性縮小 業績要因の株価への影響が顕著に。 7月の外貨購入に伴う自国通貨の放出額の減少は、流動性が低下傾向にあることを反映しており、それによる株価の下落予測はA株市場にある程度の打撃を与え、その上株価への業績要因による影響力を強めた…

タグ: 中国株式市場

発信時間: 2012-08-22 14:12:01 | チャイナネット | 編集者にメールを送る

また、マクロ経済の指標としての役割が強まっている。流動性の縮小とそれによる株価評価の修正は基本的な面において、株価への影響力を強め、マクロ経済はより直接的に株価指数の動向を左右するようになってきている。実際、2012年8月頭に上昇に転じた相場はすぐさま下落し始め、20日の上海総合指数が2100台を割り込んだのは、7月の経済データが引き続き減速傾向にあり、経済の底入れがまだ先であることが明らかになったからである。今後の市場の動向を見ると、8月の購買担当者景気指数(PMI)などの経済データが尚も市場の動きに影響を及ぼすと見られる。第3四半期に経済の回復が見込まれることに対しては、「一時的に安定するだけで、中長期的な底入れではない」とする見方が多く、このように市場で見解が割れるのも、今回の経済の底入れを確認するには、より多くのデータが必要であり、時間をかけて見極める必要があるということを示している。

そして、「業績」が部分的な流れを決定付ける。株価に対する業績の影響力が増したことにより、構造の中に現れているチャンスがより明らかになった。現在、市場には、例えば医薬品のような業績が成長傾向にあり、需給の見通しも好調なセクタも一部存在する。経済の鈍化傾向の後期において、一部の「周期が速い」業種の業績はいち早く安定した上昇に転じるだろう。モデルチェンジ、産業のグレードアップが徐々に進むにつれ、業績が成長する将来性のあるセクタが誕生することが期待できる。業績が株価を左右する傾向が強まるにつれ、上述したようなセクタは業績を支えにすると同時に、資金が集中することで、市場は部分的に株価評価が上がり、「業績」が投資を主導する要素となることはより明確になってくる。

「中国証券報」より 2012年8月22日

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