カルフールは近年、中国市場でも深刻な問題に直面している。売上増加率の低下と同時に、同社は価格の偽装表示問題、サプライヤーからの供給停止等のスキャンダルに巻き込まれている。中国区における事業売却に関する情報も絶えず伝わっており、ウォルマート、康師傅集団、中糧集団等が購入者として噂されている。
業界関係者は、「やむにやまれぬ場合を除き、カルフールが中国事業をすべて売却することはない。中国は世界の小売業者から期待されており、同社が軽々しく撤退することはあり得ない」と指摘した。中国商務部研究院消費経済研究部の趙萍副主任は、「同社は各国の市場から撤退しているが、中国は依然として成長性が最も見込まれる市場であり、同社の利益獲得を促す」と語った。しかし一部の関係者は、「同社の中国事業戦略の調整は避けられない。一部の地域から撤退し、低利益の店舗を閉店するだろう」と見ている。
カルフールは最も早く中国市場に進出した外資系スーパーだ。同社は1995年に中国市場に進出すると、現地化戦略を通じ、外資系スーパーの中で最多の店舗数を維持してきた。
「人民網日本語版」2012年8月30日