中国国内のネット業界には、「再編のサークル」が存在している。これは新たなインターネットビジネスが誕生し、驚異的な発展を経た後、再び業界の再編が行われ、強者が残されるという過程を指す(共同購入サイト等)。今回「淘汰」の対象となったのは、贅沢品ECサイトだ。北京日報が伝えた。
中国電子商務研究センターはこのほど、「2012年(上)中国電子商取引市場データモニタリング報告」を発表した。同報告によると、中国贅沢品電子商取引市場の規模は年々拡大されており、2012年上半期の時点での市場規模は、2009年の28億6000万元の5倍弱の135億元(約1688億円)に達した。
市場規模が急拡大する一方で、贅沢品ECサイトに春風は訪れておらず、むしろ経営者は寒さを感じている。業界内には、ブランドライセンスがない、商品の真偽を判別しがたいといった問題が存在する。急拡大の後、走秀網、佳品網、唯品会等を含む主流の贅沢品ECサイトからは、融資獲得の失敗、資金チェーンの断裂といったマイナス情報が伝わっており、一部のサイトは人員削減により苦境を脱しようとしている。一時期、贅沢品ECサイトの「衰退期」がささやかれるようになった。