調査によると、自動車メーカーの経営陣らは、今後四年間の中国自動車市場における自動車販売台数は8%-12%の成長を達成すると見込んでいる。世界大部分の自動車市場に比べ、この成長率は極めて良好である。だが、自動車産業全体を見ると、平均生産能力の利用率は2010年の85%から、2012年には70%まで下がっている。
同時に、中国現地メーカーと、最先端のグローバルメーカーが中国で設立した合資企業との差は日々鮮明になっている。30社あまりの地元メーカーのうち、16社ほどは75%-80%の生産能力利用率を実現できない状態だ。この生産能力利用率の数値は企業にとって「損益の均衡を取る安全基準」である。一方、19社の合資企業のうち、この生産能力利用率の基準を下回ったのは、わずか1社に止まる。
AlixPartnersの報告によると、こうした状況は自動車産業の販売価格の持続的な引き下げをもたらし、生産能力の大幅過剰にある企業は、とりわけ深刻である。過去一年間、これらの企業は販売価格の割引率を5%-15%、或いは更に高い水準に維持するしかなかった。
「中国網日本語版(チャイナネット)」2012年9月11日