人民元国際化のテンポが加速する中、海外市場におけるオフショア人民元先物業務をめぐる競争も激化している。香港取引所で、9月17日に米ドル/人民元通貨先物取引が開始したのに続き、シカゴ・マーカンタイル取引所(CME)は先般、第4四半期にも人民元先物を同取引所に上場させる計画を明らかにした。19日付中国証券報が伝えた。
業界筋は、人民元通貨先物の取引開始は、人民元国際化プロセスにおける重要な1歩であり、香港とシカゴの2大取引所間の競争がオフショア人民元先物業務の推進に有利であると指摘する。将来的には、人民元先物価格がオフショア人民元相場を決定付ける主な要因となる可能性があり、さらには中国国内市場の人民元為替レートの変動にも重要な影響を与えることになると見られている。
「中国証券報」より 2012年9月19日