8月の外貨購入に伴う自国通貨の放出額は前月に比べ減少し、中国人民銀行(中央銀行)の預金準備率の引き下げを行うペースが市場の予測を下回ったことで、資金面の圧力は上昇しているものの、第4四半期の中国国内の流動性を改善する要素が二つある。一つは、財政資金の季節的な放出。もう一つはアメリカの量的緩和第3弾(QE3)が資金の流動にある程度影響し、外貨購入に伴う自国通貨の放出額が増加することで、中国国内の流動性圧力の緩和に繋がる。19日付中国証券報が伝えた。
2011年第4四半期、長期のノンデリバラブル・フォワード(NDF)が人民元の切り下げ予想を明らかに示し、資本の流動は顕著な影響を受けている。2011年10月から2012年7月にかけて、外貨購入に伴う自国通貨の放出額は月平均でわずか145億7000万元の増加、2009年から2011年の月平均の増加額2600億元より遥かに少なく、ホットマネーの流出規模は月平均で1361億元に上ると見られ、2009年から2011年に月平均でホットマネーが871億元流入していたのとは正反対の状況である。