更に重要なのは、世界の金融政策が尚も緩和を基調としていることだ。欧州中央銀行は欧州版の量的緩和政策を実施し、アメリカはQE3を実施したことで、中国の流動性の改善にもいくらか影響が及ぶ。
欧米が金融緩和政策を実施する中、資本は再び新興国市場へ流入することが期待される。過去2回の量的緩和政策の後、中国の外貨購入に伴う自国通貨の放出額とホットマネーの流入規模は顕著な上昇傾向を示した。2010年11月に第2弾の量的緩和政策(QE2)が実施されるまでの6カ月間、外貨購入に伴う自国通貨の放出額は1兆5100億元増加し、ホットマネーの流入額は2755億元。QE2が実施されてからの6カ月間、外貨購入に伴う自国通貨の放出額は2兆1600億元、ホットマネーの流入額は1兆4500万元だった。