オランダの農業組織向け金融機関の統轄金融機関であるラボバンク・ネダーランドがこのほど発表した報告によると、農業製品の価格上昇により、世界は今ふたたび「農業インフレ周期」に突入しつつある。食品価格は2013年に再び過去最高を更新し、その勢いは同年第3四半期(7-9月)まで続く見込みだ。08年に主要な穀物が不足した時とは異なり、今年は飼料用農作物にも不足の影響が出て、動物性タンパク質製品や乳製品などを扱う産業に深刻な影響が出ることが予想されるという。「国際金融報」が伝えた。
現在の価格上昇は大規模輸出国への天候の影響によるもので、とりわけ米国の干ばつやロシア、中南米の水不足が大きく影響した。穀物や油糧種子の価格上昇が、他の農業・食品供給チェーンに大きなダメージを与えている。特に動物性タンパク質製品を扱う産業へのダメージは大きく、これにより食肉価格が上昇の一途をたどっている。