ラボバンクの農業大口商品市場研究部門グローバル責任者のルーク・チャンドラーさんによると、今回は最も貧困な層の消費者に与える影響は低下する。購買者が動物性タンパク質の消費を主要穀物の消費に、たとえば米や小麦の消費に切り替えることができるからだ。これらの商品は現在、08年のピーク時よりも30%値段が安い。だが価格上昇により、アジア、中東、北アフリカなどのエリアでの高タンパク質食品を消費する飲食習慣の形成という長期的な流れがせき止められる可能性があるという。
ラボバンクの予測によると、国際連合食糧農業機関(FAO)の食品価格指数は13年6月までに15%上昇する。需要に基づく配給を行い、供給を奨励するために、農業製品の価格は高水準を維持する。よって今後少なくとも12カ月以内は、農業製品価格(特に穀物・油糧種子の価格)は高い水準を維持するという。
「人民網日本語版」2012年9月24日