世界のスマートフォン市場は現在、アップルとサムスン電子の独占状態が続き、2社の利益総額は市場全体の90%を占めている。一方、液晶の応用技術を軸とした製品メーカーとして世界のトップを走ってきたシャープは液晶テレビ業務でも一世を風靡したものの、世界の液晶テレビの価格が大幅に下落し、弁慶の泣き所を叩かれた状態に。8月には13年3月期の通期連結業績の最終赤字額を従来予想の300億円から2500億円へと大幅に積み増した。
業界関係者は「シャープに今回、業務統合の話しが出たということは、日本の家電メーカー全体が窮地に陥っていることを突出化している。スマートフォンの時代が到来し、日本の家電メーカーはイノベーション不足やスマートフォン市場をあまり重視していなかったことなどが重なり、損失を被った。再編や統合を通じたスマートフォン端末への業務切り替えは今後、日本の電子機器メーカーが生き残るための共通の活路となるかもしれない」と指摘している。
「人民網日本語版」2012年9月27日