相次いで発表された9月の経済データから、中国経済が第3四半期に底を打った可能性が大きくなっている。しかし、購買担当者景気指数(PMI)が上昇に転じ、貿易関連のデータも大幅な改善が見られ、狭義マネーサプライ(M1)、広義マネーサプライ(M2)伸び率も予想を上回ったことが、A株市場の上昇につながらなかった。15日、上海総合指数が再び2100ポイントを割り込み、投資家を失望させた。16日付中国証券報が伝えた。
アナリストは、市場で第3四半期に経済が底を打ったことに関する認識が強まることにつれ、関心の焦点は企業の業績にシフトしつつあるが、上場企業の業績がすぐに好転することが困難であるという見方が一般的となっており、A株市場は当面企業業績への懸念による圧迫を受けると指摘する。
「中国証券報」より 2012年10月16日