9月、中国の工業生産者物価指数(PPI)は前月に比べ0.1%低下し、季節的要因が顕著に表れず、最盛期のはずの時期においても経済が振るわないい状況であることを示した。2011年の低水準の基数と在庫補充が生じる可能性があることから、第4四半期の経済成長が前年同期比で上昇に転じる「自律的」な反発が発生する可能性が高い。しかし、川下企業の需要が明らかな回復軌道に乗っていないことを考えると、経済が根本的に回復することは難しい。16日付中国証券報が伝えた。
一般的には9月は経済の最盛期であり、工業製品の価格は季節的要因の影響で、上昇傾向を示す。過去のデータから見ても、2001―2011年の9月のPPIは平均0.2%上昇している。2012年9月のPPIの前月比下げ幅は2008年に次いで、過去2番目に大きく、9月の経済成長は依然弱いことがわかる。
9月に経済が全体的に弱体化する中、一部では改善の兆しが見られる。PPIの前月比下げ幅は数カ月前に比べ、明らかに縮小しており、中でも生活消費財の価格は前月に比べ0.2%上昇し、上げ幅は1年ぶりに高水準を記録した。生産手段を見ると、採掘業の価格は前月に比べ0.4%上昇、原材料関連工業は前月に比べ0.3%上昇し、前月比上昇率はいずれも5月以来、初めてプラスに転じている。