外国メディアの報道によると、このほど、中国市場における需要が低迷していることをうけ、トヨタは天津の工場の一部生産ラインを一週間ほど休止することを発表した。トヨタのフィリピン支社は、こうした状況を受け、フィリピンにおける業務への影響を判断する予定である。
フィリピン自動車製造商商会の理事長・フィリピントヨタ社の副総裁であるRommel Gutierrez氏は10月16日に取材に応じ、「我々は状況を正しく見極める必要がある」と述べたが、「当面、トヨタがフィリピンで、中国が生産した自動車を販売することはない」と強調した。以前、トヨタが中国における生産能力を削減し、フィリピンに工場を移転する噂が流れていた。
中日間の釣魚島問題がエスカレートし、日系自動車の売上げが落ち込んでいるため、トヨタ自動車は10月22日から、天津工場の稼動を一時休止する計画に踏み切った。天津工場には三本の生産ラインがあるが、うち二本が10月22日から一週間休止し、もう一本の小型車の組立ラインは22日と25日の二日間休止する。
一汽トヨタ天津工場の2011年の生産台数は500,000台で、中国におけるトヨタの最大の自動車生産工場であり、中国に九つある工場の総生産能力の6割を占めている。
「中国網日本語版(チャイナネット)」2012年10月19日