中国税関総署は、先日公告を出し、2012年10月19日から日産 (北美)汽車有限公司製造の一部自動車製品に、ダンピング防止税保証金と反補助金税保証金及びこれに対応する輸入関係の消費税保証金、輸入関係増値税保証金を課すことになった。中国商務部が再審裁決を出すまで、暫時、ダンピング防止税と反補助金税の徴収は保留される。
業界関係者によれば、今回の日産(北美)汽車有限公司への「ダンピング防止税と反補助金税」の課税は、日産自動車の中国市場での販売に対する実質的な影響は小さいという。目下、中国市場でのこの会社の製品の輸入量は非常に少ないからだ。
日産の輸入車を専門に扱うディーラーに取材したところ、現在扱っている日産の輸入車であるクエストとGTRの2車種は、共に日本で組み立て輸入されているもので、米国で製造されている車種は扱っていないという。非公式な輸入ルートでしか、この車種の米国版は販売されていないという。
中国市場での販売は主に中国国内の合弁自動車企業が牽引しており、早くも昨年12月には、中国は米国からの輸入車の一部にダンピング防止税と反補助金税の措置を行っている。米国産の排気量2.5リットル以上の輸入小型車、SUVを対象に、GM、BMWなどの上位自動車企業などでもその中国での販売台数全体に対する影響はあまり大きくないと指摘している。日産は目下、东風日産、鄭州日産などの合資企業を保有している。去年、日産ブランド、アンフィニブランドの中国市場での販売累計台数は124.77万台に達し、2010年同期比で21.9%の成長を遂げている。
「中国網日本語版(チャイナネット)」2012年10月22日