世界2位の経済体となった中国の経済は、安定的な成長と構造調整を通じて低下局面に終止符を打ち、安定化に向かうようになった。これは世界の経済復興プロセスに対して中国が行った、また一つの重要な貢献だ。
世界の経済情勢が不調である中、中国は海外からの直接投資の導入で高い水準を維持し、中国経済の発展エネルギーを示すとともに、中国経済に対する世界の信頼感を体現している。国際連合貿易開発会議(UNCTAD)が23日に発表したデータによると、2012年上半期の世界の海外直接投資は前年同期比8%減少し、中国が導入した投資も同3%減少したが、中国はその他の主要経済体に比べて減少幅が小さく、投資額は591億ドルで世界一に躍進したという。
こうした信頼感は各種の指標に支えられたものだ。中国がさきに発表した今年第1-3四半期の経済運営データをみると、第1四半期の国内総生産(GDP)成長率は8.1%。第2四半期は7.6%、第3四半期は7.4%だった。一部の人はこの数字を中国経済が低下をくい止められていないことの現れだとするが、より多くの経済関係者は比較的楽観的な見方を示す。ドイツ誌「経済週刊」に発表された論考は、真の経済的活力はGDPの前期に比べた実際の動きの中によりよく体現されるとの見方を示した。英国誌「エコノミスト」は、第2四半期のGDPに比べ、中国経済は第3四半期に「(年間の)成長率9%という回答をうち出し」ており、中国経済が「活力を発揮しつつある」ことを示しているとした。海外メディアの多くは、9月には中国の工業生産額、社会消費財小売総額、輸出などの主要指標データの増加ペースが加速しており、ここから中国経済が低下局面に終止符を打ち、安定化に向かうようになったことがうかがえるとしている。