スペイン紙『エル・パイス』は10月20日、記事「中国の台頭の第二段階」を掲載した。
中国国務院発展研究センターの劉世錦副主任は、「中国の真の発展水準を理解するためには、GDPがすでに日本を追い越したが、2009年の中国の国民1人当たり平均消費額が1306ドルのみで、米国の4%、日本の5.5%にしか達していないことに注意する必要がある」と述べた。中国が「泥の足の巨人」となることに対する懸念から、中国政府の多くの関係者は、これまでの発展方式がすでに限界まで達しており、異なる戦略により豊富化する情報、高まる国民のニーズに対応しなければならないとしている。
北京で11月8日に開かれる中国共産党第18回党大会では、党中央最高指導部の入れ替えが行われるが、中国経済の直面している課題の解決を促し、国民生活の水準を高める体制を構築することも重要だ。これらは、よりバランスのとれた発展方式をスタートするために必要なステップである。この方式により、中国はその他の先進国と同様、国民が中心に立つことになる。