中国人観光客の消費力は驚くほど高く、各国はなんとかして中国人観光客を呼び込み、財布のヒモを緩めさせようとしている。たとえば欧州旅行委員会が今年初めにうち出した新設の中国語ポータルサイトは中国市場に重点を置く。英国ケンブリッジ大学のキングス・カレッジは、徐志摩の「さらばケンブリッジ」(再別康橋)をモチーフにして価格95ポンドの限定版記念プレートを作成した。ヒルトンホテルは中国人観光客向けに中国茶、中国語チャンネル、中華料理などを提供するサービスをうち出した、などだ。
調査によると、大陸部の観光客に人気の高い世界のショッピング地点は、トップが香港地区で、以下、米国、フランス、日本、イタリアが並んだ。
若い世代の中国人海外旅行者が増えており、こうした人々は何度も海外に出かけることが最大の特徴だ。平均で一年間に4回旅行し、うち1回は海外に出かけており、旅行を取り巻くビジネス界を「熱く」させている。またこうした人々はエコノミークラスや格安航空会社を利用しつつ、ホテルは4つ星や5つ星を選ぶ。調べたり価格を比べたりすることが得意で、90%以上の人が旅行会社の商品もネットで予約すると答え、75%が携帯電話で商品情報を得たり、予約をしたりしたいと答えた。中国人観光客はこれまでのような旗にくっついて歩く団体ツアーばかりを選ぶとは限らず、より主体的で深みのある体験を求める自由旅行を求めるようになりつつある。(編集KS)
「人民網日本語版」2012年10月31日