10月の経済データが相次いで発表され、全体的に回復の傾向を示した。このうち工業生産者出荷価格指数(PPI)は15カ月ぶりに持ち直し、製造業購買担当者景気指数(PMI)が景気判断の分かれ目となる50を上回った。また規模以上工業企業付加価値額、固定資産投資額、社会消費財小売総額、財政収入等の各種データが、記録を更新した。アナリストは、「10月の経済データの全体的な回復は、中国がこのほど実施した『安定成長』政策が徐々に奏功していることを示しており、第4四半期の経済が緩やかに成長する見通しとなった」と予想した。中国新聞網が伝えた。
◆10月の経済指標が記録更新
関連部門が10月の経済データを相次いで発表する中、各種指数に回復が見られた。このうち、10月のPPIは前年同月から2.8%低下し、前月から0.2%上昇し、2011年8月ぶりの上昇となった。10月のPMIは50.2となり、前月より0.4ポイント上昇し、再び50を上回った。10月の社会全体の電力消費量は前年同月比6.1%増となり、過去2カ月間の増加率低下のすう勢に歯止めをかけた。
また多くの指数が記録を更新した。10月の規模以上工業企業付加価値額の増加率が9.6%に達し、前月より0.4ポイント増加し、5カ月ぶりの高水準となった。10月の財政収入は前年同月比13.7%増となり、増加率が前月比1.8ポイント増加し、7カ月ぶりの高水準となった。
また、投資・消費・輸出の「3頭立ての馬車」も回復傾向を示した。1-10月の固定資産投資額は、前年同期比の名義増加率が20.7%となり、1-9月の名義増加率を0.2ポイント上回り、7カ月ぶりの高水準となった。10月の社会消費財小売総額は、前年同月比の名義増加率が14.5%に達し、7カ月ぶりの高水準となった。10月の輸出額は11.6%増となり、増加率が9月より1.7ポイント上昇し、9月と同等の成長を維持した。