明治の粉ミルクの品質問題が指摘されたのは、過去1年間で計3回に達する。2011年12月6日には、「明治ステップ」から微量のセシウムが検出された。明治は約40万缶の無償交換を決定した。今年8月にも、「明治ミルフィーHP」(0-36カ月、850グラム)のヨウ素の含有量が、WHOの基準を下回っていることが指摘されている。
◆粉ミルクの代理購入を控えるべき
同情報が伝わると、中国で一騒動が持ち上がった。多くの消費者は、原産地が日本の輸入商品に対して懸念を表明し、一部の消費者は「現在使用している商品にセシウムが含まれないか、自腹を切ってでも検査したい」と語った。
上述した情報による影響を受け、中国のベビー用品専門店の多くが、明治の粉ミルクを売り場から撤去した。しかし上海の売り場で販売されている輸入粉ミルクの多くは、オーストラリアやニュージーランド等を原産地とする場合が多い。明治の粉ミルクは日本で高い市場シェアを占めるが、上海等では日本を原産地とする明治の粉ミルクはほとんど流通していない。