中国人民大学財政金融学院の趙錫軍副院長は「近年、中国金融市場の構造変化は目まぐるしく、直接融資の割合を引き上げる主要ルートとして、債券市場が急速な成長を遂げている」と指摘する。中国銀行間市場交易商協会(NAFMII)のデータによると、中国における間接融資の比率は2006年の91%から、2012年1-10月の84%まで低下し、債券の直接発行による資金調達が直接融資に占める割合は60%から89%まで上昇している。また、データによると、2012年11月末、NAFMIIを通じて発行された非金融企業債務融資ツール(短期融資券、中期手形、中小企業集合手形などの有価証券)は4兆1000億元を突破し、2011年末より1兆1000億元増加、社会融資総量の8%近くを占めていることがわかった。
そして、市場が長い間待望していた「新三板(店頭市場)」の試行拡大も順調に進んでいる。英大証券研究所の李大霄所長は「新三板の拡大は、中国の多層的な資本市場の改善にプラスとなり、イノベーション初期の発展段階にあるスタートアップ型のハイテクノロジー企業の前進を後押しし、多くの中小企業が抱える『資金のひっ迫』問題の解決に繋がる」との見方を示している。
中国人民大学财政金融学院副院长赵锡军表示,近年来我国金融市场格局正在发生积极变化,作为提高直接融资比例重要渠道的债券市场正显示出迅速扩张的势头。中国银行间市场交易商协会公布的数据显示,我国间接融资占比已经由2006年的91%下降至2012年1至10月的84%,债券融资占直接融资的比重由60%增长至89%。数据还显示,截至2012年11月末,经交易商协会注册发行的非金融企业债务融资工具存量规模突破4.1万亿元,较去年年底增加1.1万亿元,约占社会融资总量的8%。
同时,市场期待已久的新三板扩容亦在今年获批。英大证券研究所所长李大霄表示,新三板扩容有利于完善我国多层次资本市场,对初创型的高新技术企业形成支持,解决了许多中小企业融资的“燃眉之急”。