10月末現在、外国の主要債権者が保有する米国債は5兆4822億ドルに達し、前月の5兆4762億ドル(修正後)を上回り、10ヶ月連続の増加となった。連邦準備理事会は近年、米ドルのゼロ金利政策を維持しており、これを2015年中頃まで継続することになる。またドル安が進行しており、米ドル指数は心理的水準の80.00を何度も下回っている。これほど不利な環境下、投資家はなぜ米国債に殺到しているのだろうか。
奚副主任は、「金利の面から見ると、米ドルのゼロ金利政策は米国債購入にとって不利である。しかし米国債は世界で最も流動性が高く、取引規模が最大の投資商品であり、各国政府や中央銀行等の大型機関投資家にとって、売買の利便性が最も高い。レート面から見ると、米ドル指数は通常ならば80-120の間で変動するが、現在は低迷している。米国経済が好転し、ドル高が生じた場合、投資家は一定の利益を得るだろう」と指摘した。