長期的な取り組み、東南アジア関係
日本は敗戦後、東南アジアに対してイメージ向上を目的とする外交・経済政策をとっており、1960年代中頃から東南アジアへの支援を開始した。日系企業はその頃より、東南アジアへの進出を開始した。数十年間の経営を経て、日系企業は東南アジアで徐々に根を下ろし、各地で堅固な社会的基礎を築き、東南アジア市場を開拓し大きな経済利益を獲得した。
記者がフィリピンやカンボジア等の東南アジア各国を取材したところ、日本が現地で建設を支援した橋・道路・学校・科学研究機関をよく目にすることができた。記者はカンボジアのシハヌークで、日本企業が1000万ドル以上を投じ現地で建設した、魚の養殖センターを見学した。そこには日本から提供された先進的な設備があり、日本から来た専門家の姿もあった。
棚田社長は先ほど記者に対して、「当社の東南アジアにおける最大の強みは、歴史的な要因により現地で築いた、良好な提携環境だ。日系自動車メーカーは現在、タイで約90%、インドネシアで約95%の市場シェアを占めている。ミャンマーは日系自動車メーカーにとって、もう一つの重要市場となった」と指摘した。