上場企業の年報発表を控え、香港株式市場が伸び悩み
一定期間の上昇を経て、世界の株式市場は金融危機による泥沼から徐々に抜け出し始めたようだ。しかし、欧米の金融問題の後遺症と世界経済に与えたダメージによって、上昇の勢いが弱まっていることが明らかである。アメリカ、中国、香港などの株式市場では、数年ぶりの高値まで続伸した後に高値圏でもみ合いとなる局面が見受けられる。10日付中国証券報が伝えた。
香港株式市場では、ハンセン指数が7日、約20カ月ぶりの高値となる23402ポイントを付けた後、伸び悩みとなり、9日の終値は前日比107ポイント(0.46%)高の23218ポイント、売買代金は754億7000万香港ドルだった。
テクニカル面からハンセン指数の当面の動きを見ると、依然上昇傾向にあるものの、RSI(相対力指数)などのテクニカル指標に反映されている状況は、決して楽観視できるものではないため、香港株の短期的な調整局面は尚も続くと見られる。