当然のことながら、このたびの国際経済危機や国際金融危機の影響は必然的に長期化するとみられる。中国にとってみれば、欧米経済が衰退し、世界経済が硬着陸すれば、戦略的なチャンスがもたらされる可能性がある。中国の人口の多さ、整った工業システムと銀行システム、強大な製造業の生産力、今はまだ低い水準にある消費レベルなどは、いずれも中国が世界経済センターとなり、世界の心臓になるための潜在力となる。この潜在力が発揮されるかどうかは、所得分配モデルの改善、経済構造のモデル転換、国内貿易コストの引き下げ、人民元国際化の実現にかかっている。
外部での調整を内部での調整の原動力に変換し、ひいては中国の経済構造のモデル転換を加速させることが可能だ。危機とチャンスに直面して、中国にはやるべきことがたくさんある。
「人民網日本語版」2013年1月10日