中国人民銀行(中央銀行)貨幣政策委員会のケイ秘書長は16日、第2回中国貿易金融年次総会で、2013年に個人向けのクロスボーダー人民元建て業務を解禁し、人民元適格海外機関投資家(RQFII)制度の試行、適格国内機関投資家(QDII2)制度の準備作業を着実に推し進めることを明らかにした。17日付中国証券報が伝えた。
2013年のクロスボーダー人民元建て業務について、ケイ秘書長は5つの重要課題があると指摘した。一、人民元建てクロスボーダー貿易決済手続きと審査プロセスの簡素化。二、香港・国外のオフショア人民元市場の発展を推進し、国外での人民元の使用とクロスボーダーでの循環を奨励する。三、個人向けのクロスボーダー人民元建て業務を徐々に展開する。四、中国金融市場の双方向の開放を促進し、RQFII制度の試行、QDII2制度の準備作業を着実に推し進める。五、人民元対外貨の通貨スワップ取引を推進する。
「中国証券報」より 2013年1月17日