安倍首相がこのほど打ち出した価値観外交は「自由と繁栄の弧」構想のコピー版であり、範囲が狭くなっただけだ。しかし、中国は7年前の中国ではなく、日本と米国の状況は7年前ほどではない。7年前にできなかったことを今やるのは可能だろうか。当時と違うのは、安倍首相が海洋権益問題に重視し、ベトナムやフィリピンとの連携を図っていることだ。そのほか、アジア経済によって日本を救済する戦略を明確にし、五原則の3つ目ではASEAN諸国との経済・貿易協力が日本の景気回復をけん引するとしている。
中国と日本の間で、アジア経済を主導する者がアジアの本当の盟主になることは間違いない。前世紀に日本は好景気となった後にアジア経済に対して雁行形態論を唱え、トップとなった。中国はASEANとすでに自由貿易区を構築し、経済・貿易協力において主導権を握っており、日本は追いつく努力をしなければならない。中国と日本にはそれぞれの優位性があり、誰が勝つかの結論をすぐに下すことはできない。
「中国網日本語版(チャイナネット)」 2013年1月22日