中国人民銀行(中央銀行)副総裁・国家外匯管理局(外匯局)局長の易網氏は26日、現在の人民元レートがおおむね適正水準にあるとの見方を示した。28日付中国証券報が伝えた。
易網氏は同日、スイスのダボスで新華社の特別取材に答えた際、「中央銀行は、人民元国際化の過程で、市場原則を尊重する方針をとっており、極力人民元の国際地位を高めるような措置は講じていない」と述べた。人民元レートに言及した際、「現在の人民元レートはほぼ適正水準にあり、市場の需給はおおむね均衡を維持している」とした。
最近の日本政府の無制限量的緩和政策について、易網氏は「われわれはこの政策のスピルオーバー効果について注意深く見守っている」と話した。
「中国証券報」より 2013年1月28日