通貨の急拡大がインフレ予想を形成し、人々はインフレを回避するため資産を購入し、バブルが形成されている。これがすでに通貨拡張に影響する基本経路となっている。このチェーンが今後も継続されれば、資産バブルが実体経済からバーチャル経済への資金流入を促し、産業の空洞化を招く一方、バブル崩壊の可能性が経済の安定を脅かすことになる。ただ通貨供給の急拡大によって通貨の価値が薄まっているのは争えない事実だ。
交通銀行金融研究センターの鄂永健シニア研究員によると、中国は他の先進国に比べ、社会融資構造の中で貸付の占める割合が比較的高く、間接融資が比較的低い。貸付自体に通貨創造の機能があり、これも中国の通貨残高が比較的高い主な原因になっているという。
「中国網日本語版(チャイナネット)」 2013年2月1日