生産能力の過剰、川下の需要の疲弊という「挟み撃ち」にあい、中国レアアース業界は2012年に困難な経営を強いられた。レアアース価格の低下による影響を受け、レアアース・磁石関連の上場企業は、2012年に業績が悪化した。5日付中国証券報が伝えた。
◆業績低迷
内外市場の需要の疲弊を受け、レアアース業界は2012年に業績低迷に陥り、レアアース価格が一方的に下がり続けた。
上海市場の価格を参考にすると、2012年末の酸化ランタン価格は年初より60%、酸化セリウムの価格は62%、酸化ネオジムの価格は45%、酸化プラセオジウムの価格は36%、ランタン価格は43%、プラセオジウム価格は56%、ネオジム価格は59%、セリウム価格は37%低下した。
レアアース価格の低下は、レアアース企業の利益に直接的な影響を与えた。金融情報・システムサービス「同花順」の統計データによると、A株の中でレアアース・磁石関連企業は25社に達し、現在までに業績速報・業績予想を発表している企業は20社に達する。そのうち18社は業績の悪化もしくは赤字計上を予想しており、業界の低迷ぶりが伺える。