2月1日朝、北京はどうにか久しぶりの青空を迎えた。1月以降、有害濃霧の魔の手から北京が逃れられたのは、たった5日間だ。中国青年報が伝えた。
環境保護部(環境保護省)衛星環境応用センターによると1月30日には全国の143万平方キロメートルが有害濃霧に襲われた。
公衆環境研究センターの馬軍主任らのチームは長年来、公衆が身近な汚染企業をより良く監督できるよう、中国汚染地図の作製に尽力してきた。そして今回、馬主任は衛星リモートセンシングデータの描き出した有害濃霧範囲が重化学工業地帯とはっきりと重なり合うことに気づいた。
1月全体を通じて有害濃霧が最も深刻だった地域は北京・天津・河北省地域だ。この地域の年間粗鋼生産量が世界全体の5分の1を占めることは軽視できない背景だ。この「誇らしい」統計を支えているのは、石炭の大量燃焼と、汚染物質の大量排出でもある。