米国自然資源保護委員会北京代表部の楊富強エネルギー上級顧問はさらに詳細なデータを示した。石炭消費量は北京で2000万トン、天津で7000万トンに達し、河北省は3億トン、山東省は4億トンにおよぶ。華北地域全体では毎年10億トンの石炭を燃やしている計算になる。
国土面積が中国と同程度の米国では、石炭消費量は全国でも11億トンに過ぎない。このように膨大な石炭消費量を見れば、有害濃霧を追いやることのできない理由の説明が難なくつく。
国務院発展研究センターの周宏春研究員は、1カ月間に5日間しか青空が見られなかった現実を前に、経済成長パターン転換のスピード・アップが必須だと指摘する。