近年、重化学工業は手綱を解かれた荒馬のような発展を遂げている。重化学工業プロジェクトはGDP牽引効果が明らかであることがその原因だ。楊氏は「地方幹部は考え方を切り換えてほしい。短期的にはGDP成長を押し上げるかもしれないが、長期的に見れば環境汚染が深刻化し、有害濃霧対策のために自動車や工場を止めなければならなくなるうえ、社会も高い医療コストを支払わなければならなくなる。総体的に見て、環境コストは重化学工業プロジェクト数件が牽引するGDPを遥かに上回るものになる」と指摘する。
周氏は「かつてわれわれが考えた現代化とは、街中を自動車が走り、大工場の煙突が林立するというものだった。だがきれいな空気さえ吸えなくなった今、何が現代化なのか考え直さなければならない」と指摘する。
「人民網日本語版」2013年2月5日