韓国がいらだちを隠さない。外国人投資家による1日当たりの株売りが16か月ぶりの水準となったことから、金融取引への課税をほのめかした。これは、韓国も通貨戦争に参戦しつつあることを意味する。
日本の大胆な金融緩和により、韓国が傷を負っている。1円15ウォンが、この半年で11ウォンに上昇。21%以上の円安ウォン高となり、韓国の輸出業に大きな打撃を与えている。韓国現代研究院は、ウォン高が1%進めば韓国の輸出は0.92%減少すると予測する。
「経済危機の大きな周期にあっては、弱含みの通貨こそが王道。そのため通貨戦争はやむを得ない選択だ」。復旦大学世界経済研究所の華民所長は昨日、取材に対し「中国もこの流れに乗るべき。反論を唱えるべきでない」と述べている。
アジア通貨安競争