理由は簡単だ。価格だ。高い輸入関税その他各種の税によって同じ商品でも国内外で大きな価格差がある。海外での買物時に、その安さに驚きの声を上げる中国人が少なくないのも無理はない。ベインキャピタルのまとめによると、中国人消費者が価格に敏感になるに伴い、中国大陸部での贅沢品市場の成長は一昨年の30%から昨年は7%へと大きく減速。一方、同時期の中国人による海外での贅沢品購入総額は31%と急増した。
どうしてもこうしたお金を使わなければならないのだとしたら、なぜ自分の国では使わないのか?確かに利益の主要部分は依然ブランド側に持って行かれるが、少なくとも小売業の雇用機会、消費税、店舗の家賃、物流・配送・飲食など一連の関連利益は国内に留まる。このため、関税を大幅に引き下げ、様々な国内税を引き下げ、良好な商業環境を整えることが、政府当局の早急な解決を要する問題となっている。一体高い関税率によってもたらされる利益が大きいのか、それとも国内小売業の発展を促すことによってもたらされる利益が大きいのか、関係当局ははっきりと算出すべきだ。