2年に及ぶ顧客獲得と市場育成面の努力を経て、中国通信機器大手の中興通訊(ZTE)が進める、市場シェア確保を目的とする「大国大T」戦略はヨーロッパで実を結んだ。スウェーデンの通信事業者Hi3G、オーストリアのH3Gから受注を獲得したことに続き、中興通訊が、ドイツの第4世代(4G)移動通信規格であるLTEネットワークの容量拡大プロジェクトに手がける、ドイツの通信事業者大手E-Plusの最重要パートナーになることが発表された。25日付中国証券報が伝えた。
中興通訊は「E-Plusはドイツトップのモバイルキャリアで、オランダ通信大手KPNの子会社である。今回は、基地局の設置やLTEネットワークの整備のほか、次世代のモバイルコアネットワークEPC(Evolved Packet Core)の高度化を実施し、今後のLTEネットワークの発展で生じる需要に対応する」としている。2012年末時点で、中興通訊が世界で獲得したLTE商用ネットワーク関連事業の契約は45件、世界の110以上の通信事業者と共同でLTEネットワークの試験運用を進めてきたという。
「中国証券報」より 2013年2月25日