◆膠着の裏側にあるもの
関係者は、「両社の提携交渉が決裂した場合、それは両社の取引価格に関する意見の不一致によるものだ。もう一つの原因は、経営権や会社の戦略レベルの意見の不一致であり、交渉の大きな障害になるだろう」と分析した。
シャープの経営データによると、2012年12月31日までの第3四半期の営業利益は26億円に達し、四半期ベースとしては2011年第2四半期以来初の黒字となった。第3四半期の純利益は367億円の赤字となったが、前年同期の1736億円から大幅に縮小した。
家電業界コメンテーターの劉歩塵氏は、「シャープの最近の業績・株価を受け、社内では鴻海に当初提案していた株価について異なる意見が出ているはずだ。当初の低すぎる価格に同意できないとしても、おかしなことではない」と分析した。
劉氏は、「シャープは2011-2012年に巨額の赤字に陥り、為す術がない状態であった。現在は業績がやや持ち直し、冷静に検討した結果、かつての決定に調整を行ったはずだ。そのためシャープと鴻海の提携は、実現する可能性も物別れに終わる可能性もある」と語った。
「人民網日本語版」2013年2月27日