中国財政部報道官の戴柏華氏は、「構造的減税の効果が今年にずれ込むことから、今年の財政収入の増加率が高くなりすぎることはない。しかし財政、特に国民生活の保障・改善に充てられる支出は増加し、経済成長及び構造調整の支援を維持する。財政赤字を適度に増やす必要があり、中央・地方政府の財政も債券発行規模を適度に拡大するべきだ」と指摘した。
全国政治協商会議委員、中国財政部財政科学研究所の賈康所長は、「国内外経済情勢の影響を受け、中国の今年の財政収入の増加率が低下する。また営業税から増値税への徴収変更などの構造的な減税を受け、税収への影響が拡大し、財政収支の不均衡がさらに表面化する」と述べた。
赤字増加を背景とし、今年の中国財政支出は13兆8000億元を上回り、前年比10%増となる見通しだ。