「燃える氷」と呼ばれるメタンハイドレートは、日本付近の海域で広範に埋蔵されており、その埋蔵量は日本の100年間の消費量を満たすことが可能だ。今回の試験が行われた海域の埋蔵量だけでも、日本の10年間の消費量を満たせる。福島第一原発事故を受け、日本の原発は相次いで稼働を停止した。電力不足を補うため、日本は火力発電への依存を迫られている。火力発電に用いられる天然ガスや石油などの輸入が激増し、日本の巨額の貿易赤字を生んだ。日本はメタンハイドレートによるメタンガスの商業化生産により、輸入の依存を断ち切り、エネルギー自給を実現することに期待している。